世界で初めての 緑茶飲料 「缶入り煎茶」を
発明
「ナチュラル・ クリアー製法」
の特許取得 「世界初」の
PETボトル入り 緑茶飲料 (1.5リットル)を発売
「ホット対応 PETボトル製品」
の販売開始
2011年度グッドデザイン・ ロングライフデザイン賞受賞 (公益財団法人日本デザイン
振興会主催)
緑茶飲料発明 30年 「お~いお茶」
ブランドが誕生 「お~いお茶 新俳句大賞」開始
'84
'89
'90
'96
'00
'11
'1
4
経営戦略
Management Strategy
伊藤園の原点である緑茶。
緑茶飲料市場を牽引し続けてきた伊藤園の革新のストーリーは、
これからもお茶とともに、世界中へ広がり続ける。
Management Strategy
経営戦略
伊藤園の原点である緑茶。
緑茶飲料市場を牽引し続けてきた伊藤園の革新のストーリーは、
これからもお茶とともに、世界中へ広がり続ける。
伊藤園の原点である緑茶。
進化する経営戦略
ポーター賞受賞の意義と
CSVの競争戦略
名和氏 ポーター賞は、競争優位 の事業モデルを築き、優れた収益 性を発揮している会社を表彰する 制度で、毎年4社程度選定し14年 目を迎えます。伊藤園さんは経営 戦略が非常に明快で、この賞の由 来となっているポーターの戦略で言 えば、ポジショニングが明確です。 アルコールは手掛けず、お茶を主 軸に深い戦略性があり、次々にイノ ベーションを重ねてきた歴史があり ます。加えて、調達-製品開発-製 造-マーケティング・販売のバリュー チェーン全体で独自の事業モデル をつくっている点が評価のポイントと なっています。
笹谷 ありがとうございます。当 社は、創業以来、緑茶を中心とす る無糖飲料市場を創造し、茶産 地育成事業、茶殻リサイクル システム、独自のルートセール ス、消費者のニーズに応える 幅広い製品のラインアップな
どの工夫をしてきました。この「茶畑から茶殻まで」のビ ジネスモデルをご評価いただき受賞につながったことは、 大きな励みとなっています。
今後は、複雑化する社会的課題の解決と経済的価 値の向上を同時に実現することがますます求められて きます。その中で、ポーター教授が提唱されたCSV(共 有価値の創造)の考え方は意義深いもので、当社の社 是「お客様を第一とし 誠実を売り 努力を怠らず 信頼 を得るを旨とする」にもあるように、「社会からの信頼」を より重視する姿勢にも通じると感じています。
名和氏 CSVとは、ポーター の意識の中では競争戦略論 なんです。CSRは、本業で仕 事をして、それとは別に企業市民として果たすべき責任が あるだろうという理念論。これに対してCSVは、社会的責 任を経営の中心に据えて事業展開すべきという戦略論と して語っているところが、これまでのCSRと少し異なります。
CSVでなければ企業として成長できないし、結果として顧 客から認められず、株主からもノーと言われるでしょう。要 するに、社会的な価値を提供することが事業そのものなん だという事業論とCSRを一緒にしたところが、極めてポー ターらしいと言えます。伊藤園さんがこれまでCSRとして進 めてこられたのは、まさにポーターの言う本業の中で社会
社会からの信頼とCSVが基本
(笹谷)
DIALOGUE
名和 高司氏
×
笹谷 秀光
伊藤園は、「世界のティーカンパニー」へと変貌を遂げようとしている。そのためには何が必要か―― 当社が2013年12月に受賞したポーター賞を主催する
一橋大学大学院国際企業戦略研究科 教授 名和高司氏(右)と
当社の常務執行役員CSR推進部長 笹谷秀光(左)が語り合いました。
後継者不足などの課題に対応し、 従来の契約栽培の形態に加え、新 産地も育成する茶産地育成事業を 2001年に始めました。この取り組み は、茶葉製品(リーフ)と飲料(ドリン ク)の両方で「お~いお茶」ブランド を築いてきた当社ならではのこだわ りです。茶産地育成事業では、農家 の経営安定・地域での雇用創出な ど社会的課題への解決の一助とな り、当社には原料の安定調達という Win-Win関係が生まれています。 荒茶工場なども建設され、ポーター 教授が言われる産業集積(産業ク ラスター)※2のCSVに発展的に近づ
きつつあります。
名和氏 ポーターが注目したのは、 まさにこういった活動でした。彼が
ユニークだと感じたのは、カカオ豆 やコーヒー豆などに関する同様の 活動が新興国の底上げを主な目的 としている中で、伊藤園さん は先進国日本での農業に着 目して地域活性化を図った という点です。
笹谷 実は、もう一つ力を入れているのがバリュー チェーンのCSVです。調達での茶葉のトレーサビリティ 確立、製造での委託先企業と開発した緑茶飲料に最 適な充填システムや茶殻リサイクルシステムなどで新た な価値を生み出しています。販売ではルートセールスで のきめ細やかな顧客訪問により、さらに顧客ニーズに応 じたCSVを目指します。
名和氏 単にバリューチェーンを構成する企業を集める だけでなく、新しいイノベーションを起こしながら産業構造を つなげている点が伊藤園さんのユニークなところですね。 的価値を高める取り組みだっ
たと思います。
バリューチェーンを通じた
共有価値の創造
名和氏 ポーターがもう一点強調しているのは、社会 的課題とは何かを明確に把握することです。社会的課 題を明確に踏まえた伊藤園さんの戦略はポーターが提 唱するCSVを先取りしており、受賞式での私との対談 でも語られたポーターのコメントにも示されたように※1そ
こがポーターの琴線に触れたのだと思います。
笹谷 日本の荒茶生産量の約4分の1を取り扱う当社は、 茶園の減少による自給率の低下、耕作放棄地の増加、
社会的な価値を提供することが
事業そのもの
(名和氏 )
DIALOGUE
名和 高司氏
×
笹谷 秀光
笹谷 また、「お~いお茶」シリーズでカテキンなどの健 康価値を追求してきました。製品の健康価値を重視し、 カテキン緑茶など特定保健用食品の開発と販売にも力 を入れています。製品自体のCSVで消費者に働きかけ るものです。
名和氏 健康に良い製品をつくるのは、まさにCSVの ど真ん中とも言える取り組みです。アメリカのシリコンバ レーのオフィスに伊藤園さんのお茶を納入している事 例がテレビで紹介されていましたが、苦みのあるお茶を これは健康に良いと言って皆が飲み始めていることは、 消費者の教育にもなっていると思うんです。先進国の 健康問題に対して、製品を通じて新しいソリューション を提供しているのは素晴しいケースで、ポーターが今ま で描いていなかった新しい境地だと思います。
「学び」の人材育成と「学習する経営」
笹谷 当社では社会的課題の体系と本業CSRを示す 国際標準ISO26000を活用しています。中長期経営計 画に組み込んで本業CSRの取り組みを進め、7つの中 核主題に沿って社内の活動を体系化したところ、社内 外で見える化が進み、CSRは各部署で皆が取り組むべ きとの認識につながりました。
CSRは、Corporate Social Responsibilityの略で 「企業の社会的責任」と訳されますが、受動的なニュ アンスがあるので、むしろResponsibilityの本来的な 意味である「社会対応力」ととらえるべきだと、私は考え ています。
今後はCSRやCSVを充分に理解したグローバル人 材の育成が課題となっています。複合的な課題への感 度を養い、ステークホルダーとの関係性を意識すること が大切です。そのためには、座学だけではなくて自発的 に考えることを習慣付けし、実践から学ぶ姿勢を身に付 けることが必要となってきます。
名和氏 私の著書『学習優位の経営』では、売る人は 売る人、つくる人はつくる人というそれぞれの持ち場で 完結するのではなく、つながりを重視することでさまざま な気付きが得られ、より大きく複雑な問題が見えてくると 述べています。その複雑なトレードオフの関係にある課 題を解いていくことによって、初めて偉大なイノベーショ ンが生まれるのです。
笹谷 ISO26000では、例えばCSRのC(Corporate) が省かれ、SR(Social Responsibility)となったよう に、社会の構成員は皆それぞれの役割を担いつつ、社 会と環境の持続可能性に貢献することが必要な時代 なのです。この中で、パートナーシップ(協働)やアライア ンス(提携)がさらに重要になってきます。
名和氏 気付きの多くは、同じ関心を持っているが違っ た取り組みをしている人から得られます。それは産官学と いう組み合わせや、他社の取り組みがヒントになるかもし れません。ほかの取り組みを吸収し、自社の取り組みをど んどん発信していくことで好循環につながると思います。
笹 谷 これ から企 業 が 向 かうべき方 向としては 、 ISO26000に沿った7つの中核主題を通して、社会対 応力を付けるとともにリスク管理も行う。その上で事業 強化をすべき分野においてCSVで競争力を強化す る。そして、この2点をよく理解する人材を育成するため ESD(持続可能な開発のための教育)を活用し「教育 CSR」を推進して、持続可能性の視点を取り入れる。こ の3要素CSR/CSV/ESDのSを組み合わせて、これを 「“トリプルS”の経営戦略」として、私は提唱し続けてい
ます。
名和氏 エデュケーションを経営戦略の一つの柱に入 れていただけるのは、教育者の立場からも素晴しいこと
CSRと「価値共有」のCSV、
「学び」のESDの統合
(笹谷)
だと思います。最終 的には、一人ひとり
が組織の中でどれだけ自覚を持って自分のこととして受 け止め、行動するかにかかっています。それが日本企業 の強みであり、日本らしいボトムアップにつながります。
笹谷 この「“トリプルS”の経営戦略」の理論を伊藤園 の社是・企業風土・ビジネスモデルを踏まえて適用したも のが、伊藤園グループのCSR/CSV/ESDに関する推 進基本方針であり、この中でも特にESDを加味した点 はESD「伊藤園モデル」として打ち出しています。
企業の情報発信のあり方
笹谷 「三方よし」の時代は陰徳善事、つまり、良いこと は黙ってやる、分かる人には分かるというのが美徳でし たが、グローバル時代においては「発信型三方よし」、 つまり的確な情報発信が重要だと私は思います。伊藤 園は情報発信でさまざまな工夫をしており、私もシンポジ ウム・講演などを通じ情報発信しています。
CSR報告書についても、本業とCSRが一体化していく 中で、CSRと財務パフォーマンスの両方をお伝えするの は当然の流れでしょう。統合報告の動きも踏まえ、2013年 のコミュニケーション編を定番化して本報告書の一部に 位置付けるほか、2014年版では経営戦略と関係者への 価値創造のストーリーをお示ししました。また、今回は特 に読みやすさの点にも工夫をこらしています。
名和氏 今は企業の取り組みを効果的に発信する リーダーが不可欠ですので、私の主催する会合にも来 ていただきましたが、笹谷さんからのさまざまな発信は 重要だと思います。統合報告は、先進的な企業であれ ばあるほど率先して行われています。こういった情報発 信は、ブランド価値の向上にもつながりますから、世の中 が伊藤園さんを後追いするような統合報告のスタンダー ドをつくっていただくことを期待しています。
そして世界のティーカンパニーへ
名和氏 日本発のグローバル企業は少ないですが、日 本の品質の高さや安全性に対するこだわりは、実は非 常に価値が高いものです。伊藤園さんは日本で素晴 しい事業をされていますが、海外に出ればこの10倍、
100倍は伸びるだろうと思いますし、それだけの価値を 内包されています。先ほどお話のあったアライアンスも 視野に、日本的な価値をグローバルに広げ、「世界の ティーカンパニー」として存在感を高めていただきたい と思います。
今後はさまざまな分野に事業を拡大し、総合飲料企 業へと成長されることと思いますが、伊藤園さんのお茶 に対する強い思いは差別化の大きなポイントになると思 いますので、お茶へのこだわりを失わないでいただきた いというのが私の願いです。
笹谷 本日は、当社の経営戦略をご評価いただき、 貴重なお話をありがとうございました。今後も「世界の ティーカンパニー」を目指して、よりいっそう努力してまい ります。
※1 日本経済新聞 2014年1月26日朝刊29面に掲載。
日本的な価値をグローバルに広げていく―
お茶に対する強い思いは差別化の大きなポイント
(名和氏)
DIALOGUE
ある特定の分野における企業や団体が地理的に集中し、ネット ワークを形成することで、地域経済の振興やイノベーションの 創出を目指す取り組み。
CSVを生む
の
競争戦略とは
ポーター賞運営委員会レポート
ハーバード大学のマイケル・E・ポーター教授に由来する「ポーター賞※」。
企業の戦略の独自性に着目するこの賞を、伊藤園は2013年に受賞。
審査にあたった一橋大学大学院国際企業戦略研究科ポーター賞運営委員会の レポートから、伊藤園の競争戦略を読み解く。
※ポーター賞とは
日本企業の競争力を向上させ ることを目的として、一橋大学 大学院国際企業戦略研究科 が2001年に表彰制度として創 設。賞の名前は、競争戦略論の 第一人者であるハーバード大 学のマイケル・E・ポーター教授 に由来している。
2013年12月5日の表彰式の様子、 一橋講堂(東京都千代田区)にて。 (左)当社代表取締役社長 本庄大介 (右)マイケル・E・ポーター教授
戦略の一貫性と
ユニークな価値の提供
POINT1
各工程で価値を生み出す
独自のバリューチェーン
POINT2
伊藤園のバリューチェーンは、それぞれの段階において ユニークであり、整合性が高い。ここでは、緑茶飲料を中心 に独自のバリューチェーンを紹介する。
伊藤園は、国内荒茶生産量の約4分の1を使用しており、茶葉 調達市場において、規模に起因する価格交渉力を有する。また、国 内の茶園面積の減少を補うために、2001年より、農業者や行政と 協働で「茶産地育成事業」を開始。全量買い上げ契約とともに、新 規・既存農家に対する生産性改善を支援。伊藤園は、高品質な茶 葉を安定的に調達できるメリットを享受。
伊藤園は、調達した荒茶を火入れ、ブレンドし、抽出可能な状態ま で準備する段階までを担う。後工程の茶の抽出およびボトリングは、 製造メーカーに委託。これにより、伊藤園は需要に即した生産量の 調整と、それぞれのパッカーの強みに基づいた最適な生産ラインの 利用に特化しつつ、パッカーとの協働により技術革新を創出。
伊藤園の幅広い製品ラインアップは、基礎研究に加え、特許・ ノウハウに裏付けされたブレンド技術、製造技術などの、茶葉・飲
料に対する研究開発活動が支えている。また、世界で初めての缶 入りウーロン茶と缶入り緑茶を発売したイノベーションの背後には、 お茶を酸化させない製造技術の革新もある。また、緑茶にかかる
調達
茶葉市場における規模の優位性と 高品質な茶葉の安定的確保
製造
製造メーカーへの委託
研究開発
研究開発活動の充実
伊藤園の戦略は、技術差別化による新市場創造を軸とし た一貫性を持つもの。量り売り中心の茶葉市場に対しては、 簡便性と保存性に優れるパック入り茶葉商品を開発し、スー パーマーケットに市場を創造。飲料事業においても、1981年 に世界初の缶入りウーロン茶を発売し飲料市場へ本格参入。 1984年にはお茶の大敵である酸化を防ぐ脱酸素技術を開 発し、翌年、世界初の「缶入り煎茶」を発売するなど、「無糖 飲料」市場を創造した。その後も、1990年には、世界初の PETボトル入り緑茶飲料を、2000年にはホット用PETボトル 製品を発売するなど、まさに技術・開発力を基盤とした市場 創造力が強みである。
一橋大学大学院国際企業戦略研究科ポーター賞運営委員会作成の「活動システム・マップ」を基にデザインを改変。
各活動が融合し調和(フィット)
することで生まれるシナジー効果
POINT3
伊藤園の事業活動は、高い茶葉調達力が高品質と安定 調達に貢献し、高い技術開発力と製造工程の製造委託メー カーへのアウトソーシングと相まって、幅広い製品ラインアップ を支えている。幅広い製品ラインアップは、社員によるルート セールスによって、顧客ニーズや売り場にあった形で品揃えさ れて、価格競争を緩和するとともに、新商品開発へのアイデア 創造にもつながっている。(「活動システム・マップ」を参照) 伊藤園は、全国201の拠点に、すべて社員からなる約4,000名
のルートセールスを有する。商品の説明、商談、配送などの提案型 営業や常に流通や顧客と接することで需要傾向の把握に努めてい る。社内提案システム「Voice制度」も活用。
伊藤園では、全社員がマーケティング志向を持つという理念に 基づき、人材を育成。お茶についての高い知識と技術を有する社
マーケティング・販売・物流
全国201拠点と約4,000名からなるルートセールス
人的資源管理
全社員マーケティングと独自の人材育成
事業の継続性
生産物流 ブロック体制
設備投資費の コスト削減効果
NSシステム
茶殻リサイクル システム
環境配慮 ナチュラル・
クリアー製法 原料安定供給・
品質向上
茶産地育成事業
全国201拠点の あらゆる売り場
徹底した トレーサビリティ
訪問・対面情報 Voice制度
POSデータ
小売店
ティーテイスター制度
人材の
育成・活用 お茶セミナー販売先での
お~いお茶 新俳句大賞 低い広告宣伝費 国内荒茶生産量の
約1/4を占める取扱量
高い特許力・ 高い製造技術力
パートナー企業 などとの協働 特定保健用食品
お茶で日本を 美しく。 徹底した 品質管理
ファブレス方式
高い原料調達力・ 価格交渉力
バリューチェーン・ イノベーション
ユニークな価値創造と 市場創造力
商品の豊富な ラインアップ
流通・消費者との 接点を強化 「お客様第一主義」
地域密着型 ルートセールス・
システム
の価値創造戦略
◯消費者の節約志向 ◯市場の低価格化
◯経済対策および金融政策の動き ◯輸入原料・調達コストの上昇 ◯海外経済情勢の変動
◯消費者ニーズ・価値観の変化 ◯消費者の健康志向・簡便化志向の高まり ◯食の信頼
◯食料自給率の低下 ◯世帯構成の変化
◯日本の伝統・文化、教育への期待 ◯世界における栄養・健康問題
◯地球環境問題 ◯生物多様性の損失 ◯持続可能性の保持
経済状況
社会動向
環境
伊藤園を取り巻く環境とリスク予測
伊藤園グループの考える“お客様”とは、「伊藤園グルー プとかかわりを持つすべての方々」を意味します。つまり、 すべてのステークホルダーのことです。法令等を遵守し、 “お客様”とともに、財務側面での価値創造のみならず、
社会・環境側面での価値創造も目指しています。
また、その前提として、地球環境を守り、次世代に継承し、 自主的・継続的な環境保全と自然との共生に貢献します。
健全な財務体質・株主還 元。適時適切な情報開示 を行うとともに、株主総会 や定期的な説明会で透明 性ある説明責任を果たす。
株主・投資家
安全・安心な製品を提供 するとともに、健康や嗜好 のニーズに応える製品ライ ンアップの充実。いただく ご意見・ご提案に誠実に対 応し、製品づくりに活かす。
消費者
すべての“お客様”への価値創造
さまざまな 人とつなが り、共有価値を創造するこ とで、世界のティーカンパ ニーを目指 す 伊 藤 園 。中 期 経 営 計 画 の 達 成を目 指し、日々の事 業 活 動で CSRを実践していきます。
世界のティーカンパニーを目指す伊藤園の戦略
中長期計画スタート
世界のティーカンパニーへ
長期ビジョン
売上高は5%以上の成長
国内飲料事業の営業利益率5%を維持、それ以上の超過収益は 成長のために投資する
1.国内総合飲料メーカーへの 戦略的投資
1.国内収益基盤の強化 2.国内新事業領域への挑戦 3.海外事業基盤確立のための 戦略的投資
2.中国、東南アジアへの進出
飲料、ティーバッグ、インスタントの グローバルブランドの育成
新 事 業 領 域 の 育 成
2014(平成26)年4月期 2017(平成29)年4月期 連結売上高 4,377億円
営業利益 211億円 ROE 10.4%
連結売上高 5,000億円以上 ROE 10% 配当性向 40%
ROE 10% 配当性向 40%
_ 世界のお客様に健康で豊かな生活を提案する_
世界のティーカンパニーへ
世界のティーカンパニーへ
中 期 経 営 計 画の価値創造戦略
ここでは、伊藤園が現状や将来をどのように把握・分析したうえで、何を目指しているのか、 その結果、社会にどのような価値を創造する企業となるのかをお伝えします。緑茶飲料の市場背景(主なデータ)
世帯構成別年間緑茶支出金額(1人当たり) 世帯構成の推移 高血圧※人口割合
9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,373 4,129 7,758
緑茶(リーフ)
単独
茶飲料(ドリンク) 3,456
1,867
1,483 1,000
20,000 (千世帯)
(%) (円)
16,000 12,000 30 25 20 15 10 5 26.4 29.2 16.7 24.8 0
日本 全世界 8,000
4,000
’80 ’85 ’90 ’95 ’00 ’05 ’10 ’15 ’20 ’25 ’30 0
単身(男) 単身(女) 2 人以上世帯
親と子
夫婦のみ
その他
男性 女性 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,373 4,129 7,758
緑茶(リーフ)
単独
茶飲料(ドリンク) 3,456
1,867
1,483 1,000
20,000 (千世帯)
(%) (円)
16,000 12,000 30 25 20 15 10 5 26.4 29.2 16.7 24.8 0
日本 全世界 8,000
4,000
’80 ’85 ’90 ’95 ’00 ’05 ’10 ’15 ’20 ’25 ’30 0
単身(男) 単身(女) 2 人以上世帯
親と子
夫婦のみ
その他
男性 女性 9,000 8,000 7,000 6,000 5,000 4,000 3,000 2,000 1,373 4,129 7,758
緑茶(リーフ)
単独
茶飲料(ドリンク) 3,456
1,867
1,483 1,000
20,000 (千世帯)
(%) (円)
16,000 12,000 30 25 20 15 10 5 26.4 29.2 16.7 24.8 0
日本 全世界 8,000
4,000
’80 ’85 ’90 ’95 ’00 ’05 ’10 ’15 ’20 ’25 ’30 0
単身(男) 単身(女) 2 人以上世帯
親と子
夫婦のみ
その他
男性 女性
伊藤園を取り巻く環境とリスク予測
対等で公正な取引関係 を構築し、健全なパート ナーシップを築く。社会・ 環境の課題解決やお客様 のニーズにお応えするイノ ベーションを生み出す。
取引先
ワーク・ライフ・バランス とダイバーシティへの配 慮。従業員の要望や提案 を取り入れ、いきいきと 働ける職場環境づくりを 推進する。
従業員
相互理解と絆を深めるコ ミュニケーションと協働を 図り、地域の産業・文化・ 環境や特色ある食につい ての応援など、地域社会の 活性化のために貢献する。
地域社会
活動を理解いただき、政策 へ協力するほか、協働関係 の構築に努める。
自治体/NPO・NGO
すべての“お客様”への価値創造
3つのCSR目標
環境にやさしい企業
バリューチェーンを活かします自然を守ります 「お茶で日本を美しく。」します
人にやさしい企業
人権を尊重します 安全・安心を提供します 良い労働慣行を築きます 「人づくり」に力を入れます社会にやさしい企業
コミュニティの発展に貢献します地域との共存を図ります 文化面での貢献をします
世界のティーカンパニーを目指す伊藤園の戦略
名和氏と笹谷による対談(P.7-10参照)でも話題になった「CSR」「CSV」「ESD」。 ここでは、伊藤園グループがいかにこの3つを活用し、
グローバルで競争力を持つ企業へと発展を遂げようとしているのか、その考え方を紹介します。
伊藤園グループCSR推進基本方針 制定:2012年4月 改訂:2014年2月
1. 伊藤園グループは、経営理念「お客様第一主義」に基づき「チーム伊藤園」で社員一丸となってCSR活動を行う。
2. 伊藤園グループは、消費者、株主、取引先、仕入先、金融機関、地域社会、社員などの幅広い関係者(ステークホルダー)の期待に応えつつ、事業活動を行う。
3. 伊藤園グループは、総合飲料メーカーとしての活動の軸である「ビジネスモデル」「製品開発コンセプト」「グループ力」を活かして本業を通じたCSR活動を強化する。
4. 伊藤園グループは、国際規格ISO26000/国内規格JIS Z 26000を活用してCSR活動を進める。これら規格の7つの中核主題である組織統治、人権、労働慣行、環境、 公正な事業慣行、消費者課題、コミュニティへの参画及びコミュニティの発展に関する取り組みを行う。その上で、3つの活動の軸を活かして、環境、消費者課題、 コミュニティへの参画及びコミュニティの発展を重点テーマとして位置づけ、社会課題の解決による共有価値の創造(CSV)を実現するべく、積極的な取り組みを行う。 5. 伊藤園グループは、ESD(持続可能な開発のための教育)の考え方を取り入れ、CSR/CSV活動を実践できる「人づくり」を行う。
6. 以上により、競争力を高め、社会に求められる企業として価値を向上させ、世界のティーカンパニーを目指す。
経営戦略
に
組み込む3つの柱
CSVESD CSR
共有価値の創造 CSV Creating Shared Valueの略。企業が事業活動を通じて社会的課題と経 済的課題の同時解決を目指す考え方。 ハーバード大学ビジネススクール教授の マイケル・E・ポーター氏が中心となり提 唱している概念。
伊藤園では、CSVの概念をもとに、社会 的、経済的両側面の共有価値の創造 に挑戦。競争戦略としてCSVを活用し ている。
人づくり・地域づくり ESD
「 持 続 可 能な開 発 のための 教 育 」のこと。 Education for Sustainable Developmentの略。 持続可能な社会・環境をつくるために、社会問 題、環境問題を自らの問題ととらえ、解決のために アクションを起こす人を増やしていく。そのような担 い手を育てる教育のことを指す。
伊藤園では、ISO26000の7つの中核主題ごとに 国際理解教育、人権教育、社員研修、環境教育、 コンプライアンス教育、消費者教育、コミュニティ 教育などを総合的に実施。関係者との協働関係 構築を目指した活動でESDに取り組んでいる。
社会対応力 CSR
「企業の社会的責任」のこと。Corporate Social Responsibilityの略。社会からの信 頼を得るために幅広い「社会対応力」をつ けること。関係者(ステークホルダー)との連 携・協働により、本業を通じて社会・環境の 持続可能性に貢献するための活動。 伊藤園では、企業活動のグローバル化に あたり国際規格のISO26000を羅針盤と し、それに即した7つの原則と7つの中核
主題で体系的にCSRを推進している。
伊藤園グループのCSRの姿
■基本的CSR:ISO26000の7つの中核主題に基づく、経営基盤の強化
■共有価値の創造(CSV):社会課題の解決(お客様の不満解消)と伊藤園グループの成長の両立=Still Nowの実践 (重点テーマである「環境」「消費者」「コミュニティ」でCSVを目指す)
■ESDによる人づくり:チーム伊藤園で実践
世界のティーカンパニーを目指す
組織統治 人権 労働慣行 公正な事業慣行
消費者 コミュニティ
重点テーマ 重点テーマ 重点テーマ
ビジネスモデル
地域密着ルートセールス 川上から川下までの供給体制
グループ力
グループ相乗効果の発揮
製品開発コンセプト
自然
自然 健康健康 安全安全
おいしい おいしい
総合飲料メーカーとしての活動の軸
経営理念
「お客様第一主義」
チーム伊藤園で実践
共有価値の 創造(CSV)
基本的 CSR ESDによる
人づくり
良い デザイン